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2013年05月

 中国人の読書率54.9%、読書量4.39冊と微増
  全国調査で

   
   

第10次「全国国民閲読調査」の結果中国人が読む本の量は、年間1人当たり4冊余りとやや少なめ……!?
そんな興味深い調査結果がこのほど、中国で明らかになった。国連教育科学文化機関(ユネスコ)が定める「世界・本と著作権の日」(4月23日)にちなんで発表された、第10次「全国国民閲読調査」の結果だ。

それによると2012年、中国の18~70歳の成人における読書率(年に1冊以上、本を読む人の割合)は54.9%で、前年比1.0ポイントの上昇。
また成人における読書量は同年、1人当たり4.39冊(前年比0.04冊増)。世界各国の平均を下回るものの、いずれもわずかに上向いていることがわかった。

一方、上述した紙の本(紙製書籍、紙媒体)ではなく、インターネットや携帯電話、電子書籍リーダー、CD-ROMなどを利用した“デジタル読書スタイル”への接触率(年に1回以上、デジタル化された読書をする人の割合)は40.3%で、前年比1.7ポイントの上昇。
こちらは近年、顕著な伸びを見せており、デジタル読書スタイルが約4割の人に浸透していることがうかがえる。

   
 

■読書率:電子版とともに紙媒体も上昇

第10次全国国民閲読調査は、中国の国家レベルの研究機関、中国新聞出版研究院(北京)が実施したもの。
2012年9月以降これまでに、中国の28省・市・自治区・直轄市に及ぶ48のサンプル都市の住民(0~70歳)を対象に行われた全国的なアンケート調査で、有効回答数は1万8619人、うち未成年が31.3%、農村部が26%を占めた(「光明日報」)。

伝統的な紙製書籍における読書率は、中国人の読書傾向を知るこの調査の目玉ともいえるものだ。
2000年に発表された第1次調査結果では、読書率は60.4%と6割を超えていた。以降、毎年徐々に低下して、05年には48.7%(06年発表)にまで落ち込んだ。その後は底を打ったのか? 次第に回復し、10年52.3%、11年53.9%、12年54.9%とわずかながらに上昇している(「光明日報」のグラフ)。

過去3年間の「紙」と「デジタルデバイス」による読書率の変化調査機関である新聞出版研究院の郝振省院長(首席研究員)は、こう分析する。
「読書率の数年前の落ち込みは、急速なデジタル化と市場化競争のショック(衝撃)を受けたことによるもの。近年はデジタル読書率の自然上昇にともなって、伝統的な紙媒体の読書率も(少しずつ)高まっている。主な原因としては経済が発展し、中国人自身の文化の追求も、それぞれに応じた変化が生じたからではないか?」(「新京報」)

確かに中国ではめざましい経済発展に伴って、全般的に暮らし向きに余裕が生まれた。
読書の形も多様化の傾向にあり、「スマートフォン(多機能携帯電話)で電子書籍を読んでみたが、目が疲れるのでやっぱり紙の本がいい」「バスや地下鉄ではスマホが便利だが、自宅でゆっくりする時は紙の本を読んでいる」という若い世代のさまざまな声を聞いたことがある。
中国人の読書スタイルも、好みや価値観、生活環境が多様になるにつれて細分化しているようだ。
 

■読書量:各国平均を下回るものの微増

「読書率」は3年連続で微増2012年の中国の18~70歳の成人における読書量は、1人当たり4.39冊。前年の4.35冊に比べると微増していた。
これがどのくらいのレベルなのか? よく引き合いに出されるのが世界各国の1人当たりの読書量だ。
中国のメディアでも以前、次のように報道されて注目された。
「2011年に中国人1人当たりの読書量は4.3冊で、これは韓国の11冊、フランスの20冊、日本の40冊、ユダヤ人の64冊に比べて大幅に少ない」
(筆者注: 日本の40冊には雑誌・漫画が含まれる。調査によっても日本は10~40冊と幅がある)

しかしこのデータに対し、前述した郝振省院長は異議を唱える。
「いわゆる国際的な(1人当たり年間読書量)50~60冊という見解は、権威性のある出所がなく、承認できない。一方で『国際出版青書』のデータによれば、韓国はおおよそ11冊、フランスは8.4冊、日本も8.4~8.5冊。アメリカは7冊だが、4割以上読書をしない人がいるという。中国人が読む本は、電子書籍を合わせれば2011年に5.77冊だった。しかし、確かに(各国と比べて)差があることは認めよう」
いずれにしても中国人の年間読書量4.39冊は先進諸国に比べて少なめであり、課題が残る。中国当局は最近も「全民閲読条例」(国民読書条例)の起草に着手するなど、国民向けのあの手この手の読書推進プロジェクトを展開しているという。
  

■9割超:「電子書籍読めば、紙版買わない」

ところで調査結果には、中国人の未来の読書スタイルを占う気になるデータもあった。
2012年に、デジタル化された読書を経験した中国人のうち90.6%の人が「電子書籍を読んだ後は、その本の紙版を買うことはない」と表明。
9割以上もの大多数の人が、電子書籍を読んだら同じ内容の紙版は買わないと考えているのである。
これは、2010年が83.6%、2011年は88.2%という結果だった。比率が3年連続上昇しているのは、デジタル出版物の影響力がある程度、拡大していることを示すものだ。

「国民閲読調査」課題チームの責任者である徐昇国氏は、この結果について理解を示しつつも「われわれのチームは、米アマゾン・ドット・コム(ネット通販大手)の最近のデータにも注目している。つまり、電子書籍が紙の本に取って代わるとする人も、両者を利用する人も、いずれもかなりの割合がある」
「読書スタイルにおいては、従来型へのデジタル化のプレッシャーは確かにある。しかし当面、デジタル化が従来型を駆逐することはないだろう」(「新京報」)と分析している。

中国のネットユーザーは2012年末で5億6400万人に上り、ネット普及率は4割超(42.1%)と伸び続けている。またモバイルネットユーザーは4億2000万人で、ネットユーザーのうち74.5%がモバイル機器を(単独または同時に)利用しているという(中国ネットワークインフォメーションセンター:CNNIC)。

インターネットのさらなる普及が、中国人の読書スタイルにどう影響を与えるか?
官製データはわずかな手がかりでしかないが、中国で唯一、国民の全般的な読書傾向をうかがう「全国国民閲読調査」。その結果からは毎年、目が離せない。
 

 
   
   
bestsellere
総合
 

★『新京報』図書ベスト
(北京図書大廈、王府井書店、中関村図書大廈、三聯書店など、市内主要書店やネット書店のデータから統計)
2013年4月19日~4月25日

     
第3位:『謝謝你離開我』

第5位:『大数据時代』

第7位:『你喫対了嗎?』

第8位:『致我們終将逝去的青春』

第10位:『偸影子的人』


                                                                
 

1.『看見』(見る)
柴静・著 広西師範大学出版社 2012年12月初


2.『正能量』(原題『Rip It Up: The Radically New Approach to Changing Your Life』)
リチャード・ワイズマン著(英)/李磊・訳 湖南文芸出版社 2012年7月初


3.『謝謝你離開我』(別れてくれてありがとう)
張小嫻・著 湖南文芸出版社 2013年4月初


香港の人気女性作家、張小嫻が「愛」と「別れ」をテーマに描く最新エッセイ集。
現代女性への応援歌でもあり、「別れを通して女性は成長し、捨て去ることでさらに多くのものを得る。1人かどうかにかかわらず、自己の独立性を持つことが重要」だと説く。
一般的に中国女性は夫や恋人への依存心が強いといわれるが、本書では(精神的にも物質的にも)人に頼らず生きていける強い女性になりましょうと呼びかけている。
前年の2012年には、同名タイトル本が台湾の出版社から出ている。本書はその簡体字版に当たる。 


4.『誰的青春不迷茫』(迷わない青春はない)
劉同・著 中信出版社 2012年12月初


5.『大数据時代』(原題『Big Data: A Revolution That Will Transform How We Live, Work, and Think』)
ビクター・マイヤー=ショーンベルガー、ケネス・クキエ・著(英)/盛楊燕、周涛・訳 浙江人民出版社 2013年1月初版


「ビッグデータ」とは文字通り、大量のデータのこと。IT分野ではクラウド、ソーシャルに次ぐ第3の潮流として、世界で注目されている。
本書はその重要なキーワード、ビッグデータを初めて本格的に論じた世界的ベストセラー。グーグルやアマゾンなどのネット大手が、いかに巨大データを駆使して新たな価値を生み出したか。ビッグデータの謎と未来に大胆に迫る。
日本では『ビッグデータの正体 情報の産業革命が世界のすべてを変える』(講談社)と題して、5月下旬に翻訳出版される予定。 


6.『我所理解的生活』(私が理解する生活)
韓寒・著 浙江文芸出版社 2013年1月初


7.『你喫対了嗎?』(あなたの食べ方は合っている?)
于康・著/悦悦・問 四川科学技術出版社 2013年3月初


北京衛星テレビの人気番組「養生堂」のコメンテーターで医師(栄養学専門)の于康教授と、同番組のキャスター、悦悦さんによる“食の健康Q&A集”。
人は生涯に、平均60トンもの食べ物を摂取するという。その中には体にいい食べ物があればジャンクフードもあり、健康的な食べ方があれば不健康な食べ方もある。
そこで悦悦さんが投げかける身近な食の疑問点――「主食抜き(炭水化物ダイエット)は体に悪い?」「カボチャを食べれば血糖値が下がる?」「酸性食品は、がんを引き起こす?」などについて、于康教授がわかりやすくレクチャーする。
「中国の家庭になくてはならない紅宝書(毛沢東語録)」「もうテレビを見ながらメモする必要はない」と本書はうたう。 


8.『致我們終将逝去的青春』(僕らの去りゆく青春に捧ぐ)
辛夷塢・著 朝華出版社 2011年8月第2


「80後」(1980年代生まれ)の女性作家、辛夷塢が2007年に発表した青春ラブストーリー。中国の人気女優、趙薇(ヴィッキー・チャオ)が同名タイトル(別名「致青春」「So Young」)で映画化し、原作本も再びヒットしている。
映画はヴィッキーの初監督作品で、2013年4月に中国で全国公開された。大陸の韓庚、楊子姗、台湾の趙又廷(マーク・チャオ)ら豪華キャストも大きな話題となった。

青春真っ只中の主人公、鄭微には思いを寄せる隣家のお兄さん、林静がいたが、彼はやがて鄭微に告げずに外国へ留学してしまう。大学に入学すると真面目な学生、陳孝正に恋をするが、彼も卒業後に留学を選ぶのだった。
数年後、帰国した林静と陳孝正が同時に現れ、鄭微は仕事でも恋愛でもゴタゴタしてしまう。鄭微の愛のてんびんが傾くのは、一体どちらか? 


9.『鄧小平時代』
エズラ・ヴォーゲル・著(米)/馮克利・訳 生活・読書・新知三聯書店 2013年1月初


10.『偸影子的人』(影を盗む人)
マルク・レヴィ・著(仏)/段韵霊・訳 湖南文芸出版社 2012年7月初版


フランスの人気作家、マルク・レヴィの10作目の小説。同国で初版45万部のベストセラーとなり、台湾でも翻訳本発売からわずか2カ月で8刷を記録したという。
人の影を盗んで、その人の心の中を知る超能力を持った男の子の物語。男の子は助けを必要とする人の心の友になっていたが、ある夏、海辺で耳と言葉の不自由な少女に出会い……。
台湾出身の人気モデル、呉佩慈(ペース・ウー)や女性ボーカルトリオのSHEが感動で涙したという。忘れていた夢を思い出し、童心に返ることのできる癒し系ファンタジーだ。 


 
     

 

 

文・写真 小林さゆり
日本の各種メディアに中国の文化、社会、生活などについて執筆中。
著書に『物語北京』(五洲伝播出版社)
訳書に『これが日本人だ!』(バジリコ)

 

  Blog: http://pekin-media.jugem.jp/
   
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