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東京便り―中国図書情報 第42回 .

 アマゾン中国「2017年上半期ランキング」が発表、
   第1位はあの鉄板の名作!

   
   

中国Amazon 2017年上半期ベストセラー書籍(紙版)2017年の中国で、いま最も読まれている本は? ヒットしている作品は何か?
日本ではわかりにくい、そんな問いにスッキリ答えてくれるような興味深いランキングがこのほど、現地で明らかになった。
中国の大手オンライン通販「亜馬遜中国」(アマゾン中国)が発表した「2017年上半期図書ランキング」だ。
 https://www.amazon.cn/ 

アマゾン中国の今年上半期における紙書籍と電子書籍のベストセラーランキング「トップ10」がそれぞれ公開され、それによれば紙書籍の第1位、電子書籍の第2位を獲得したのは、近年中国でも不動の人気を誇るあの作家の、あの鉄板の名作だった!
……………………

それでは以下の通り、アマゾン中国「2017年上半期図書ランキング」の紙書籍と電子書籍におけるトップ10を見てみよう
なお、ここでいう電子書籍とは、アマゾンが運営する電子書籍サービス「Kindle」(キンドル)を通じて購読された電子書籍に限られる。また売上部数などの詳細データは非公表となっている。
 
 

   
 

■2017年上半期・紙書籍ベストセラーランキング(トップ10)

『解憂雑貨店』

『自在独行』


『皮特猫』


『人民的名義』


『絲綢之路:一部全新的世界史』


『人類簡史』
1、『解憂雑貨店』
(原題:ナミヤ雑貨店の奇蹟)
  (日)東野圭吾・著、李盈春・訳、南海出版公司(2014年5月)

2、『我們仨』 (私たち三人)
  楊絳・著、生活・読書・新知三聯書店(2016年6月)
  ――長編小説『洗澡』で知られる作家で外国文学研究者、翻訳家の楊絳(1911~2016)は、現代中国を代表する作家の故・銭鍾書の夫人。最愛の娘と夫をあいついで亡くし、知られざる家族3人の肖像とかけがえのない思い出を本書に綴る。再版を重ねる名著。
楊絳は2016年5月、北京市内で105歳の幕を閉じた。以来本書は改めて注目を集めている。

3、『未来簡史』 (原題: Homo Deus:A Brief History of Tomorrow)
  ユヴァル・ノア・ハラリ著、林俊宏・訳、中信出版社(2017年2月)
  ――イスラエル人の歴史学者による世界的ベストセラー『サピエンス全史』の続編。進化した人類「ホモ・デウス」の未来を壮大かつ大胆な構想で予測した一冊。
残念ながら日本では未訳だが、著者自身が本書について完全解説した講義の録画が「DVD BOOK」として宝島社から2017年6月に発売されている。

4、『自在独行』
  賈平凹・著、長江文芸出版社(2016年7月)
  ――長編小説『秦腔』『古炉』『廃都』などで知られる、現代中国を代表する作家の一人、賈平凹(か・へいおう)。作家生活40年における作品群のうち、厳選された散文を収める。

5、『皮特猫』 (「ねこのピート」6巻シリーズ)
  (米)エリック・リトウィン著、ジェームス・ディーン(イラスト)、彭懿ほか訳、北京聯合出版公司(2014年12月)
  ――ポジティブなネコの魅力満載な絵本。就学前児童向け。楽譜付きなので、読み聞かせをしながら歌える。

6、『島上書店』 (日本語題:書店主フィクリーのものがたり)
  (米)ガブリエル・ゼヴィン著、孫仲旭ほか訳、江蘇鳳凰文芸出版社(2015年5月)

7、『我的第一本専注力訓練書』 (私の初めての集中力トレーニング本)
(米)ウォルト・ディズニー・カンパニー著、童趣出版有限公司・編訳、人民郵電出版社(2012年5月)

8、『人民的名義』 (人民の名義)
  周梅森・著、北京十月文芸出版社(2017年1月)
  ――現代中国を舞台に、政府官僚の汚職事件に大胆に切り込んだ政治小説。本書を原作とした同名タイトルのテレビドラマが2017年春に中国で放送され、この10年で最高の視聴率を記録した。著者の周梅森が脚本を担当(監督・李路)。ドラマの大ヒットで、本書もベストセラーの仲間入りを果たした。

9、『絲綢之路:一部全新的世界史』 (シルクロード:新しい世界史、原題: The Silk Roads: A New History of the World)
  (英)ピーター・フランコパン著、邵旭東など訳、浙江大学出版社(2016年10月)
  ――オックスフォード大学の英国人教授による新視点の世界史。文明の発祥地は、定説の地中海ではなく、ユーラシア大陸のアジアの中心であると説く。
シルクロード地域の2000年以上にわたる歴史を紐解きながら、同地域の国々の関係やイギリス、アメリカとの関係を探る。

10、『人類簡史』 (原題: Sapiens: a brief history of humankind)
  ユヴァル・ノア・ハラリ著、林俊宏・訳、中信出版社(2017年2月)
  ――イスラエル人の歴史学者による世界的ベストセラー。現生人類につながるホモ・サピエンスの歴史を俯瞰し、現代世界を鋭く抉る。日本では『サピエンス全史』(上下巻)として、河出書房新社から2016年9月に翻訳出版されている。
『未来簡史』(原題:Homo Deus)の前作。
 
 

■2017年上半期・電子書籍ベストセラーランキング(トップ10)

『巨人的隕落』


『三体全集』


『福爾摩斯探案全集』


『白説』


『跟任何人都聊得来:最受世界500強企業歓迎的溝通課』


『三生三世十里桃花』
1、『人民的名義』 (人民の名義)
  周梅森・著、北京十月文芸出版社(2017年1月)

2、『解憂雑貨店』 (原題:ナミヤ雑貨店の奇蹟)
  (日)東野圭吾・著、李盈春・訳、南海出版公司(2014年5月)

3、『巨人的隕落』 (日本語題:巨人たちの落日)
  (英)ケン・フォレット著、于大衛・訳、江蘇鳳凰文芸出版社(2016年5月)
  ――激動の20世紀、ヨーロッパを舞台に描く歴史大河ロマン!日本ではソフトバンク文庫から上下巻で翻訳出版されている。

4、『三体全集』
  劉慈欣・著、重慶出版社(2012年1月)
  ――2015年第73回ヒューゴー賞(長編小説部門)を受賞した劉慈欣の人気SF小説『三体』の決定版!

5、『福爾摩斯探案全集』 (シャーロック・ホームズ全集)
  (英)アーサー・コナン・ドイル著、俞歩凡・訳、上海社会科学院出版社有限公司(2012年10月)

6、『白説』
  白岩松・著、長江文芸出版社(2015年9月)
  ――中国中央テレビ(CCTV)の人気ベテランキャスターにして、ジャーナリストの白岩松。近年、自らの目を通して見た時事、政治、教育、改革、音楽、読書、人生などの幅広い分野について、理性的かつ温かな言葉で語る。

7、『跟任何人都聊得来:最受世界500強企業歓迎的溝通課』 (誰とでも会話できる:世界有力企業500社が学ぶ人気コミュニケーション講座、原題:Confident Conversation: How to Communicate Successfully in Any Situation)
  (米)マイク・ベックトル著、陳芳芳・訳、九州出版社(2014年6月)

8、『三生三世十里桃花』
  唐七・著、湖南文芸出版社(2015年6月)
  ――中国の人気時代ファンタジー小説。ネット小説として人気を集め、2009年に書籍化、その後テレビドラマ化、映画化もされた。2017年8月に中国大陸で公開された同名タイトルの映画は、主演がリウ・イーフェイ(劉亦菲)とヤン・ヤン(楊洋)という豪華キャスト。

9、『嫌疑人X的献身』 (原題:容疑者Xの献身)
  (日)東野圭吾・著、劉子倩・訳、南海出版公司(2012年12月)

10、『摆渡人』 (原題:Ferryman、渡し守)
  (英)クレア・マクフォール、付強・訳、百花洲文芸出版社(2015年6月)
  ――イギリスの女性作家クレア・マクフォールのデビュー作。「生と死と愛」を描き、世界30カ国以上の人々が魂を震わせたという現代版・癒し系小説。


以上、ランキングのトップ10を見ればわかるように、紙書籍の堂々の第1位、そして電子書籍の第2位に輝いたのは日本の推理小説作家、東野圭吾の『解憂雑貨店』(原題:ナミヤ雑貨店の奇蹟)だった。
日本で角川書店より2012年に発売されて以来、全世界の発行部数が累計800万部を超えるという大ベストセラー小説。
中国大陸では2014年に簡体字版が登場し、その年のアマゾン中国ベストセラーランキングで初登場にして第4位を記録。以来、毎年上位の座をキープするという、不動の人気を誇っている。

作品は、時空を超えた手紙のやりとりによって、さまざまな悩み相談にのる不思議な商店「ナミヤ雑貨店」を舞台に、人生の岐路に立った人たちに起こる奇蹟を描いた感動の長編ミステリー小説。「東野作品史上最も泣ける感動作」といわれ、世界中でファンの支持を集めている。

ランキングでは電子書籍の第9位に、同じく東野圭吾の作品である『嫌疑人X的献身』(原題:容疑者Xの献身)が入った。近年の中国における東野ミステリーの圧倒的人気のほどがうかがえる結果となった。

このほかトップ10のラインナップを見ると、外国作品の翻訳本が意外にも多いことがわかる。紙書籍ではトップ10のうち7点を占め、電子書籍でも6点に上る。

しかも日本ではまだ翻訳出版されていない『未来簡史』(原題: Homo Deus:A Brief History of Tomorrow)や『絲綢之路:一部全新的世界史』(シルクロード:全く新しい世界史)、『跟任何人都聊得来』(誰とでも会話できる)、『摆渡人』(原題:Ferryman)などの学術・ビジネス系の本、小説がランクインしているのである。
そこからは「流行に追いつき、追い越せ」とばかりに世界的ベストセラーに飛びついて、知の欲求を満たしている中国の読書マニアの姿が浮かび上がってくるようだ。

読書の秋――。
2017年下半期は、どんな本が流行るのだろう。ベストセラーなどを通して、中国文化のトレンドをチェックしていきたいところだ。


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小林さゆり
東京在住のライター、翻訳者。北京に約13年間滞在し、2013年に帰国。
著書に『物語北京』(中国・五洲伝播出版社)、訳書に『これが日本人だ!』(バジリコ)、
『在日中国人33人の それでも私たちが日本を好きな理由』(CCCメディアハウス)などがある。

 

  Blog: http://pekin-media.jugem.jp/
   
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